皆さんの中で、運命とは皮肉なもので、何をやっても本当についてない、
運が悪いと思っている人はいらっしゃいますか?
仕事も上手くいかない、人間関係も上手くいかない、給与も報酬もあがらない、
一生懸命頑張っているのに上司が、会社が認めてくれない、友達がわかってくれないし、
本当に運が悪いなー、と思っている人はいないでしょうか?
一方、少数ですが、何があってもどんなことがあっても、自分はいつもついている、
と思っている人もいます。
社会学や心理学には、自己予言性(self-fulfiling prophecy)という考え方があって、
それは、
「自分が思っている人間にしかならない」
「自分が思っている未来にしかならない」
という考え方です。
例えば、いろいろと上手くいかない、仕事も人間関係も収入も下がって、
10回のうち9回の悪い事があったとしても、
たった1回友人が助けてくれた、とか、たった1回でも良い事があったら、
「そうなんだよな!最後には、助けられるんだよな~!」
「紆余曲折あっても、最後は上手くいくんだよな~!」
こんな風に思っている人は、上手くいくことが当たり前で、
残りの9割の上手くいかないことが、例外あつかいになるのです。
そうすると、その人の視野には、上手くいくことが当たり前になっているので、
道を歩いててぶつかられても、
「この程度で済んで運が良かった」
と思うし、
車の事故が起きても、
「命が助かって本当に運が良かった」
と思うし、
何か失敗しても、
「勉強になって本当に運が良かった」
と思います。
この様な意識状態でいると、運が良い事に意識がフォーカスされて
やっぱり上手くいくし、やっぱり人は信頼できるし、
仕事は順調に進むことが当たり前、という思いが通常になってきます。
そして、上手くいかないことが例外になるので、意識から上手くいかないことが
どんどん減っていくことになります。
ところが一方で、10回のうち9回が上手くいったとしても
1回が上手くいかないだけで、
「結局、最後に失敗するんだよな~」
「結局、肝心なところで自分はダメなんだよな~」
と、
運が悪い事にフォーカスしてしまうと、上手くいかないことが通常になって
上手くいくことが例外あつかになって、何をやっても、何を見ても
運が悪いと感じてしまい、負のスパイラルに陥ってしまいます。
そして、何をやっても途中であきらめてしまい、世間にネガディブなエネルギーを
まき散らすことになってしまいます。
ではどうすれば良いのかといえば、少しでも良いことがあったら、
「あらっ、何だか幸せ!」
「おっ、少し収入が増えた!」
「何てラッキーなのかしら!」
と、いつも呟きながら、
「本当に自分は運が良い人間だなー!」
と思い込んでしまいましょう!
ちなみに、パナソニックの創業者である松下幸之助さんは、採用面接の最後に
「あなたは運がいいですか?」
といつも質問していたそうです!
また、作家で俳優の中谷彰宏さんの名言に、以下のような言葉があります。
「運がいい人も、運が悪い人もいない。
運がいいと思う人と、運が悪いと思う人がいるだけだ。」