現代は、経済的に豊かになり、科学も発達して、
より便利で快適な生活が送れるようになりました。
その反面、企業は利益の追求のために、
働いている社員に対する過度な業績アップや高度な目標を設定させて、
他人との競争や他人との比較など、常にストレスの多い状況での
社会生活を余儀なくされています。
ある調査では、サラリーマンは会社で働いている1日の半分以上の時間を、
他人との比較や競争で過ごしている、という報告もあるようです。
ストレスは心にも身体にもダメージを与えるのですが、
身体を守るための抗炎症や抗免疫作用として、
副腎皮質ホルモンを多量に分泌させて副腎を疲労させてしまいます。
また、ストレスを緊急事態と認識した身体は、
アドレナリンを大量に分泌させて、血糖値と血圧を上昇させて、
からだの抹消の筋肉にまで糖を素早くゆきわたらせ
緊急時でもすぐに行動できるように体制を整えます。
アドレナリン(ノルアドレナリン)は、別名「怒りのホルモン」とも呼ばれ、
自然界にある毒物では、マムシ(毒蛇)に次ぐ毒性を持つと言われ、
その猛毒が全身を駆け巡り怒りの炎を燃え上がらせて、
全身の組織や臓器(特に肝臓)に物凄く負担をかけることになります。
このように、現代人の健康と長生きにストレスは大敵であり、
健康で長生きのためのアンチエイジングに欠かせない
ストレスの解消法に関する情報を、次回から共有したいと思います。