マクロビオティック 理論と歴史

長寿食とマクロビオティック

 

これまで、食品添加物と農薬の危険性について、以下の情報発信してきましたが、

健康長寿を実現するには、どのような食生活を送ればいいのでしょうか?

マクロビオティックとは

自分が現在実践しているマクロビオティックは、

玄米を主食、野菜や漬物や乾物などを副食とすることを基本とした、

陰陽五行思想に裏打ちされた健康長寿の食事法として世界中で知られています。

 

実践者として、海外セレブでは、

マドンナ、トム・クルーズ、シャロン・ストーン、ジョン・レノンとオノ・ヨーコ(夫婦で実践)

 

このようにマクロビと言えば、美と健康を追求する海外セレブが多く実践しており、

おしゃれなレシピが公開されているので、ダイエットや菜食など美と健康を追求する

お金持ちの食事というイメージが強いのですが、創始者は日本人の桜沢如一さんという方で、

独自に研究した食物に関する陰陽論なのです。

 

スポート選手では、

カール・ルイス、マルチナ・ナブラチロワ、浅田真央、松井秀喜

松井秀喜に関しては、大リーガーになって渡米した一年目、不調に悩んでいたとき、

食事をマクロビオティックに切り替え調子を取り戻したとのこと。

 

マクロビオティックの名前の由来

  • 「マクロ」は、大きい・長い、「ビオス」は、生命、「ティック」は、技術。
  • 【長い(マクロ) + 生命(ビオス) + 技術(ティック)】= 【長寿法】
  • 簡単に言えば、陰陽五行思想を基礎とする食事による健康長寿法となります。

 

完全な菜食であるヴィーガンとは異なり、少量の肉食も認められていて、自分は、

かれこれ6年ほど実践していますが、体調は完璧と言っていいほど、かなり良好です。

 

たまにはマクロビ非推奨の食材を使った料理も作ったり、

外食で肉料理や魚料理など、マクロビ食とは明らかに異なる食事をとることもありますが、

あまり神経質にならないように、気楽に気軽に食事を楽しむようにしています。

 

マクロビオティックの基本

マクロビは基本的には玄米菜食の食事で、穀物や野菜など日本の伝統食をベースとし、

自然と調和をとりながら、健康な暮らしを実現していきます。

 

マクロビオティックによる食事には以下の5つの原則があります。

  1. 穀物菜食
  2. 身土不二
  3. 一物全体
  4. 陰陽調和
  5. よく噛む

1. 穀物菜食

主食を玄米とし、副食は野菜を中心に主食より少なめにいただき、

肉類や大型の魚や卵・乳製品はなるべく摂取しないようにします。

 

特に化学調味料・人工甘味料・合成着色料・合成保存料などの入った

不自然な加工食品は摂取せずに、無農薬・自然農法の穀物や野菜を中心とした

自然な食事を摂ることを心がけます。

 

2. 身土不二

なるべく自分が生活している土地のもので、旬のものをいただく

「身土不二」とは、身体と環境(土地)は切り離せない(不二)という意味です。

 

今日、科学の進歩と流通システムの発達に伴い、その土地の農産品以外の

例えば海外の食べ物などが簡単に手に入る時代になりました。

 

本来、人は自分が住んでいるその土地の水を飲み、空気を吸って、

その季節に、その土地でできた農産物で調理された食べ物を摂取して、

その土地の気温や気候の中で、その土地に降りそそぐ日光を浴びて生活していました。

 

当然、人は自然の一部ですので、人が健康に暮らしていくには、

その土地、その季節にあった食べ物をとることが大切という考え方です。

 

今日では、一年中、南国で生まれたバナナなどやナッツ類など、

季節に関係なくいつでも入手できるようになりました。

 

本来は身体を冷やす役割のある南国の食べ物を、冬場に食べたり、

夏場に栽培される身体を冷やす食べ物を、ハウス栽培で冬場に食べるなど

不自然な食生活が当たり前のような世の中になってきています。

 

マクロビでは人間も自然の一部という考えのもと、野菜は原則として、

その土地・その季節にとれるものを食べるようにします。

 

3. 一物全体

穀物や野菜は可能な限り無駄なく皮、根、種も含め丸ごといただくということ。

 

穀物や野菜など、丸ごと全体で様々なバランスが取れているので、

穀物を精白したり、野菜の皮をむいたり、根や種を取り部分的に食用にするのではなく、

できるだけ丸ごと食べるのが、栄養バランス的にも健康に良いとする考え方です。

 

4. 陰陽調和

「陰陽」とは、「易経」や「老子道徳経」などの世界観で、

「物事には両面がある」

という意味です。

 

プラスとマイナス、明るい暗い、熱い寒い、男性と女性など、

宇宙はどちらが欠けても成り立たない、2つの相反する関係で成り立ち、

互いに補い合い、引き合い、変化流転しながら構成されています。

 

その相反する2つを「陰」と「陽」に分類しています。

 

食べ物にあてはめて考えると、体を温めるものは陽性、冷やすものは陰性

ということになります。

 

また、体を締めるものは陽性、緩めるものは陰になります。

 

暑い季節には身体を冷やす陰性の食べ物、

寒い季節には身体を温める陽性の食べ物が向くなど、

マクロビでは、陰陽のバランスと調和を食事の摂り方にも取り入れました。

 

5. よく噛む

マクロビオティックでは食べ物をよく噛むことを大切にしています。

 

1口につき50回以上、体調が悪い時に70回~100回、重症の時には100回以上、

それはよく噛むことによって得られる健康効果をきちんと認識しているからです。

 

同じ食べ物を、よく噛んで食べた場合には、胃でスムーズに消化され栄養になります。

 

あまり噛まずに食べた場合には、消化不良になった結果、必要な栄養は吸収されず、

満腹感を得る前に食事が終わってしまうと、食事の量が増えて肥満にもつながります。

 

また、早食いにより血糖が急上昇することでインシュリンを必要以上に分泌して

膵臓に負担がかかり、糖尿病リスクを高めると言われています。

 

そして、よく噛むことで唾液が分泌され、抗菌作用や自浄作用などにより虫歯を予防して

毎日繰り返すことで、歯並びが整い頭部の骨や筋肉の発育を促進します。

 

まとめ

最近では、「肉で長生き」する事をテーマにした健康番組や多くの書籍を見かけますが、

個人的には、全く肉を食べない1ヶ月があったり、付き合いで焼肉屋で大量の肉を食べたり、

2~3日、肉の日が続くこともありますが、体調の変化はあまり気になりません。

 

また、マクロビで不健康になるなど、菜食のリスクを取り上げる健康番組や

ネットの記事を良く見かけますが、人間の歯の構造で、人間が本来、摂取すべき食べ物や

1回の食事で摂取する必要がある食べ物の分量やその割合がわかります。

 

人間を自然の一部だと考えて、必要な進化を遂げていると考えた場合、人間の歯は全部で32本あり、

多い順に、臼歯(20本)、門歯(8本)、犬歯(4本)に分けられます。

 

臼歯は、固い穀物をすりつぶすための歯、門歯は野菜や果物を切るための歯、

犬歯は肉や魚を食いちぎるための歯で、必要な進化を遂げた人間の歯の数から考えると

人間は穀物を主食として、野菜を中心とした副食という食生活が理想といえます。

 

栄養的な観点から考えても、玄米や豆類などには良質のタンパク質やカルシウムが

多く含まれていますので、問題ないと思われます。

 

しかし、身体に悪い食べ物を食べては後悔をして、不健康になる恐怖を感じたり、

こだわりすぎて、良い生活習慣を崩すことに不安を感じたり、精神的な疲労は

悪い食事を摂取する以上に身体に悪影響を及ぼします。

 

もし、マクロビ食を楽しめず、ストレスと感じるのであれば、

加工食品や添加物まみれの不自然な食べ物以外であれば、あまり気にせずに

何でも食べるようにしてください。

 

健康と長寿には、食事は切り離せない重要なテーマではありますが、

300歳まで生きることを目指すためには、食事以外の方法で栄養を補給して、

意識と細胞を変えていく必要がありますので、そのあたりも今後、情報発信する予定です。

 

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