エネルギーワーク 気功

疲労回復には丹田呼吸法が効く!?

 

前回、「気功で潜在意識を効果的に書き換える!?」という事で、

気功による、マインド(精神面)を整える方法を中心にお話してきました。

 

 

心と身体は切っても切り離せない、一つにつながっているという

仙道や気功の健康に対する考え方では「心」と「身体」を別物には考えません。

 

すべては一つにつながり、調和して動いていると考えるのです。

 

身体の調子が悪いと、そこから感情に影響が出たり、

常にネガティブな感情だと、すぐに身体に不調が出るのはこのためです。

 

今回からは、意識と肉体改造を目的とした気功法や呼吸法について、

また、不老長寿を目指すためのアンチエイジング技術に関してお話していきます。

 

呼吸法で自律神経をコントロールする?

 

気功では、様々な呼吸法がありますが、この呼吸法を行うことで自律神経を

コントロールしているのです。

 

我々の身体には、自らの意志でコントロールできる体性神経と、

自分の意志ではコントロールできない自律神経があります。

 

但し例外的に呼吸だけは唯一、その両方の神経の支配を受けています。

 

普段は意識しなくても呼吸をしたり、食物を消化するために胃を動かしたり、

体温を維持するため汗をかいたり、自律神経にコントロールされています。

 

しかし、唯一呼吸のみが、自律神経の支配から外れて、自分の意志で

制御することが可能なのです。

 

つまりは、気功の呼吸法により呼吸をコントロールすることで

自律神経を制御することが可能になるのです。

 

丹田呼吸法で副交感神経を優位にして疲労を解消する?

 

自律神経には、作用が相反する2つの神経すなわち交感神経と副交感神経があり、

それぞれ、以下の特徴があります。

  • 交感神経   起きている時の神経・緊張している時の神経
  • 副交感神経  寝ている時の神経・リラックスしている時の神経

 

日中は活発に動くために交感神経が優位になり、血圧も高めです。

 

夜は副交感神経が優位になると、筋肉は弛緩して血管を拡張させ、心拍数や血圧は下がり、

酸素や栄養の供給、疲労物質や老廃物の排出をスムーズにします。

 

そして、副交感神経を優位にするには、大きく呼吸をして、横隔膜をゆっくり下げる、

上げるという繰り返しの動作が有効です。

 

数ある気功の呼吸法の中でも、横隔膜をゆっくり下げる、上げる、という動作をする

丹田呼吸法という呼吸法が有効になってきます。

 

丹田とは、人間の体にある気が集まるとされている場所のことです。

 

丹田には3種類あります。

丹田の種類

種類 場所 チャクラ
臍下丹田
(せいかたんでん)
へそ下三寸
(へそから約9cm)
スヴァディシュターナ
中丹田
(ちゅうたんでん)
胸の中央 アナハタ
上丹田
(じょうたんでん)
眉間の奥
(第3の目)
アジナ

 

一般的に「丹田」と言われた場合、 臍下丹田のことを指しますが、

丹田呼吸法で重要になってくるのは「へそ下三寸(約9cm)」にある臍下丹田です。

 

臍下丹田が発達してくると、何事にも動じない「不動心」が養われていき、

この「丹田」を意識しながら行う呼吸方法のことを「丹田呼吸法」といいます。

 

このような横隔膜を大きくゆっくり動かす呼吸法を数か月続けると、

血圧が有意に下がるという研究データもあるそうです。

 

ヨガや気功なども、横隔膜を大きくゆっくり動かすことで副交感神経を優位にします。

 

丹田呼吸法の実践

今回、紹介する丹田呼吸法は、気功の初心者でも簡単に行えます。

 

丹田呼吸法はリラックスした状態で「腹式呼吸」で行います。

 

丹田呼吸法にも、流派によって複数のやり方がありますが、

先ずは、基本的な丹田呼吸法についてご説明させていただきます。

 

リラックスした状態で椅子に座り、下腹部に手を当てるなどして丹田を意識します。

普段から就寝時に行うなど、仰向けに寝た状態でも問題ありません。

 

事前に身体を締め付けるベルトやボタンを外すなど、緩めるようにしてください。

丹田呼吸法の6つのステップ

step
1
先ずは丹田を意識しながら大きくゆっくり息をすべて吐ききります。

step
2
吐く息と、吸う息は同じ長さで10秒程度からスタートして、だんだん長くしていきます。

step
3
慣れてきたら吐く息を、吸う息の2倍程度の長さになるように意識していきます。

step
4
上半身の力を抜き、自然に意識せずに鼻から息を吸い込みます。

step
5
慣れてきたら、下腹部に力を込めて、5秒から10秒程度息を止めます。

step
6
回数や時間を決めて毎日繰り返し行います。

慣れるまでの初めの1週間は辛いと思いますので、初めは3回程度からスタートして、

無理のないように徐々に回数や時間を増やしていきましょう。

 

この呼吸法を朝と夜の2回、4ヶ月以上続けて、最低30回、毎日繰り返せるようになると

血流の改善により、疲労物質や老廃物の排出をスムーズに排出されて、自分の身体の

健康な状態をより意識できるようになります。

 

更には、すぐに深い変性意識状態に入れるようになることで、気やエネルギーを

強く感じることができるようになり、著しく気功が上達していきます。

 

また、横隔膜を上下させることで、肺や内臓の運動になり、便通が良くなり

代謝機能の向上により体脂肪を燃やすなどダイエット効果も期待できます。

 

吸うを10秒、吐くを20秒 合計30秒を1セットとすると、30回行うには

朝15分、夜15分の合計30分の時間が必要になります。

 

あまり30回という回数に神経質にならずに、15分を目安に続けるようにして

いきましょう。

 

ストレスホルモンを身体から排除する?

 

普段から深い呼吸ができるようになると、夜に副交感神経がしっかりと優位になり、

夜もぐっすり眠れるようになり、自然と調和して生きられるようになります。

 

そして、深い呼吸で普段から身体も脳も休息がとれやすくなり、

ストレスが溜まりにくい身体に変化していきます。

 

更に、朝と夜に站椿功などの立禅を行うことで、大幅に血流を改善して

運動不足を解消していきます。

 

站椿功を行う際には、呼吸法と合わせて行うことで、ストレスを限りなく

排除できるようになります。

 

朝と夜に站椿功と呼吸法を行うことで、昼にはパワー全開で、ストレスを感じることなく

気分よく仕事ができるようになります。

 

このように、昼と夜(朝)の活動にメリハリをつけることで、自律神経のバランスが整い、

様々な生活習慣病の改善やアンチエイジングなどにも期待できるでしょう。

 

站椿功は、かなり奥が深く、姿勢や意識が大変重要になりますので、

後日、何回かのシリーズにして詳しくご説明いたします。

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