スピリチュアルに興味がある方なら、レイキに関して少しは聞いたことがあると思いますが、
その中身や気功との違い、歴史など、詳しく知っている人はあまりいないのでは
ないでしょうか?
レイキとは何か?
レイキは靈氣として、日本人の臼井 甕男(うすい みかお)氏が大正時代に創設した、
手当て療法を中心とした民間療法の一種です。
現在、世界中に広まっているレイキは、臼井氏の弟子の一人である 林 忠次郎 氏が
ハワイ在住の日系人のハワヨ・タカタ さんに伝授したもので、
日本には1988年頃に逆輸入というかたちでアメリカから伝わりました。
そして、現在のレイキ人口は、世界約121ヶ国で600万人を超えると言われており、
最もメジャーなヒーリングテクニックとして、アメリカを中心に世界中の医療機関で
採用されています。
西洋医学の先進国であるイギリスでは、手かざしによるヒーリング治療には
一定の効果があるとして医療保険が適用されています。
イギリスと同様に、ドイツ・オランダ・カナダ・オーストラリアなども医療保険の適用が
認められているようです。
更にインド・オーストラリアでは、レイキティーチャーが国家資格として医師免許と同様に
認められています。
レイキの始まりは?
靈氣の創始者である臼井 甕男(うすい みかお)氏は、
「人が生きる目的とは何か?なぜ生きる?」
という、人生の根本的な疑問を追求して、仏教の禅修行に励み、
安心立命(あんじんりゅうめい)の境地を目指しました。
安心立命(あんじんりゅうめい)の境地とは?
- 「安心」 ー 仏道修行によって悟りに近い心を得たことを意味し、煩悩を離れて心が安らかになること
- 「立命」 ー 身体を天命にまかせて、自己の欲、利益、名声などのあらゆる煩悩に、心が動揺しないこと
臼井氏は悟りを得るために、禅の師に相談したところ、死を覚悟するように指導を受けて、
京都の鞍馬山にこもって座禅と断食を始めます。
そして断食に入った21日目の真夜中ごろに、脳天を貫く落雷をうけたような衝撃を感じ、
そのまま意識不明の状態に陥り、その日の明け方近くに目を覚まします。
その目覚めは、心も身体も爽快な気分に満ち満ちており、宇宙との一体感を感じることで
自らが悟りの境地に達していることに気づきます。
その後、鞍馬山から下山する途中に、石に躓いて足の指の爪を剥がしてしまい、
その痛みから反射的に手をかざしたところ、即座に血が止まり治癒してしまったといいます。
その経験から、家族などの近親者に試したところ、即効性があり治療効果が高いことがわかり
「臼井霊気療法」という手当て療法として確立され、現在も靈氣の本流として続いています。
日本のレイキ(靈氣)2つの系統
日本のレイキは、古くから伝わる民間療法としての「臼井靈氣療法」と、アメリカから
逆輸入された形で「西洋レイキ」の大きく2つの系統に分かれています。
レイキの系統
- 「西洋レイキ」 ー 臼井 甕男氏 ⇒ 林 忠次郎 氏 ⇒ ハワヨ・タカタさん ⇒ 世界に拡散 ⇒ 日本に逆輸入
- 「臼井靈氣療法」 ー 臼井 甕男 氏(初代会長) ~ 高橋 一太 氏(八代会長) ⇒ 伝統的な「臼井靈氣療法学会」として現在も継続
「臼井靈氣療法」は、戦後のGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の政策により
民間療法が違法とされた影響もあり、伝承は途絶えたと考えられてきました。
しかし、現代レイキ・フォーラムの 土居 裕 氏 などの研究により、
現在も存続していることがわかり、会員の家族や親族と、会長が特別に許可された方のみで、
現在も細々と続いています。