マクロビオティック 食材/調味料

マクロビオティックの実践(植物油)

マクロビオティックで使用する油としては、伝統的製法で圧搾された未精製の植物油が

推奨さてれています。

 

最近では、スーパーなどで安価な植物油を多く見かけますが、これらの油は、

効率的に大量に油を抽出できるように、前の記事「大豆を脱脂する際には」でも

記載しましたが、「ヘキサン」という石油由来の化学溶剤を使って溶出しています。

 

この「ヘキサン」という物質は、ガソリンなどにも多く含まれている物質で

沸点が69度なので、100度以上の高温で加熱することで確実に除去できるため、

完成前に除去される「加工助剤」の扱いとなり、表示が免除されています。

 

また、「ヘキサン」を確実に取り除くため、高温に加熱されることから、

油の酸化が進み、溶出の過程でも多くの栄養が失われるます。

 

それだけに止まらず、前出の記事「気づいた時にはもう遅い、加工食品に潜む

恐るべきリスク」にも記載したトランス脂肪酸や後述の「ヒドロキシノネナール」

発生も心配されます。

 

更に、最終的にたんぱく質が分解されている食品については、

「遺伝子組み換えではない」の表示義務がないため、ほとんどの植物油の

原料には「遺伝子組み換え作物」が使用されている可能性が非常い高いと思われます。

 

このような理由から、マクロビオティックで使う油は、伝統的製法で

圧搾された未精製の植物油を使用することになっています。

 

因みに、自分もこの事実を知らなかった頃、原因不明のニキビや下痢に

悩まされていた時期がありましたが、植物油を伝統の低温圧搾したものに

代えたところ、パッタリと病状が消えてなくなりました。

 

危険な植物油

スーパーなどの安価な植物油として良く見かける、日本での植物油の消費量の

上位3位までの、菜種(キャノーラ)油、パーム油、大豆油に関して、

さまざまな人体への影響が報告されていますので、具体的に観ていきましょう。

 

★菜種(キャノーラ)油★

菜種を品種改良したキャノーラ種を原料にした油ですが、その安全性は不透明で、

人体への悪影響が多く報告されています。

 

また、溶剤での抽出時の高温処理で発生する「ヒドロキシノネナール」が、

脳の神経細胞に悪影響を与え、海馬が委縮すると報告されています。

 

【発症リスク】

  • 甲状腺肥大
  • 心臓病
  • アルツハイマー病
  • 認知症

 

★パーム油★

店頭には、油として販売されていませんが、お菓子などの加工食品に

多く使われています。

食品表示で植物性油脂と記載のあるものは殆どがパーム油です。

 

【発症リスク】

  • 大腸がん
  • 糖尿病

 

★大豆油★

菜種(キャノーラ)油と同様に、高温処理で発生する「ヒドロキシノネナール」

による、脳の神経細胞への悪影響が懸念されます。

 

【発症リスク】

  • アルツハイマー病
  • 認知症

 

これらの報告と、安価な植物油を利用していた頃の個人的な経験から、溶出の過程で油の

栄養が無くなり、毒性が増して「もはや食料に適さない」状態になっているのではないか、

と推測せざる負えない状況です。

 

α-リノレン酸(オメガ3)の健康効果

退屈な内容で恐縮ですが、植物油に関する理解を深めるために大変重要な内容ですので、

ここで少し脂質について説明いたします。

 

脂肪酸は

「飽和脂肪酸」「不飽和脂肪酸」

の2種類に分けられ、「不飽和脂肪酸」は更に

「一価不飽和脂肪酸」「多価不飽和脂肪酸」

に分けられます。(下表)

 

脂肪酸の大分類 説明 脂肪酸の種類
飽和脂肪酸 動物に多く含まれる
不飽和脂肪酸 植物に多く含まれる
一価不飽和脂肪酸 n-9系(オメガ9脂肪酸) オレイン酸
多価不飽和脂肪酸 n-3系(オメガ3脂肪酸) α-リノレン酸、EPA、DHA
n-6系(オメガ6脂肪酸) リノール酸

 

植物油に含まれる脂肪酸

  • オメガ6脂肪酸(リノール酸)を豊富に含む食材(比較的安価)

「大豆油」「コーン油」「紅花油」「ナッツ類」

  • オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸、EPA、DHA)を豊富に含む食材(高価)

「えごま油」「アマニ油」「くるみ」「青魚(アジ、サバ、イワシ、サンマ)」

 

このように、現代の食生活では、オメガ6脂肪酸(リノール酸)を含む植物油が

安価に販売されており、さまざまな加工食品にも使われているため、

過剰摂取状態にあります。

 

それに引き換えオメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)を含む植物油は、オメガ6脂肪酸

(リノール酸)を多く含む植物油に比べて、かなり高価なため、よほど健康を

意識している方でない限り、欲しくても購入を見送ることが多いと推測されます。

 

そういう理由からも、現代人にオメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)は、かなり不足してる

状況となっています。

 

最近では、「オメガ6」と「オメガ3」のバランス(理想は1:1~4:1)

取れないことが、アレルギー疾患や生活習慣病の多くの原因であることが

解ってきています。

 

また、「オメガ3」は人体内で作ることのできない「必須脂肪酸」であるため

どうしても食品から摂る必要があります。

 

オメガ3脂肪酸の健康効果

① 血中の中性脂肪を低下させ、動脈硬化の防止する。

② 血栓の生成を防止する。

③ 血流を改善して血行を促進する。

④ アレルギー症状の緩和。

⑤ 脳機能の低下を改善する。

⑥ 骨の代謝を抑制して、骨密度を正常に保つ。

 

個人的に、オメガ3を上手に摂取する方法として、以下をご紹介します。

  1. 納豆に「エゴマ油」or「アマニ油」を混ぜる(まろやかな味になる!!)
  2. サラダのドレッシングとして「エゴマ油」or「アマニ油」を利用する。
    お手軽な方法として、「ポン酢」と「エゴマ油」or「アマニ油」を
    1:1で混ぜてドレッシングにする。(これが結構いける!!)
  3. 食塩無添加の生「くるみ」に、天日塩をつけて食べる。(毎日食べてます!!)
  4. 「サバ缶」や「イワシ缶」などから「EPA」、「DHA」として摂取する。
    (個人的にはサバ味噌は大好物ですが、マクロビ的には、多くても週1回~月2回程度が良いでしょう!!)

 

ごま油

マクロビオティックで一番推奨されている植物油は、ごま油になります。

 

そのなかでも、伝統的製法で低温圧搾された未精製の純正ごま油

マクロビ的にお勧めのごま油ですが、その香ばしい特有の香りが食欲をそそります。

 

【特徴】

ごま油は他の食用油と比べ、酸化しづらく熱にも強いため、炒め物や揚げ物に最適です。

 

そして、一部の高級な天ぷら店では、低温圧搾されたごま油を使って揚げているお店も

あるため、外食する際には「天ぷら」「ごま油」「圧搾」などで検索してお店を探すのを

お勧めします。

 

また、香ばしい特有の香りから、おひたしや和え物やサラダなどにもお勧めです。

 

【健康効果】

セサミン、セレン、ビタミンEの抗酸化作用により、細胞を活性酸素から守り、

皮膚を柔軟にして老化防止や若返り効果が期待できます。

 

また、血管の細胞も油で作られており、オレイン酸を60%含んでいるため

コレステロールを適正な値にコントロールして血管の硬化を防ぎます。

 

更に、それぞれの成分比が

「オレイン酸(約60%)オメガ9」:「リノール酸(約23%)オメガ6」

:「α-リノレン酸(約10%)オメガ3」=「6:2:1」

とバランスが良く、オメガ3の健康効果も期待でき、血液をサラサラにして、

動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、高血圧などの予防にも期待できそうです。

 

オリーブオイル

オリーブオイルはオメガ9脂肪酸に分類され、オレイン酸を多く含んでいます。

 

ごま油同様に、加熱調理に向いているためマクロビ的にもお勧めの植物油です。

 

【特徴】

オレイン酸は熱に強く、酸化しにくいため、炒め物や揚げ物に最適で

特に低温圧搾(コールドプレス)一番搾り(エクストラバージン)の

オリーブオイルがお勧めです。

 

物によっては、低温圧搾一番搾りではないのに「エクストラバージンオリーブオイル」

という商品名で販売している海外の劣悪品もあるとの噂もありますので、信頼のおける

販売元のオリーブオイルを、調べて購入するようにしましょう。

 

価格帯も「エゴマ油」や「アマニ油」よりも比較的安価に購入できるので、

我が家でも調理や和え物などで重宝しています。

 

【健康効果】

オレイン酸は、強い抗酸化力を持つビタミンAやビタミンEも豊富で、

LDL(悪玉)コレステロールを減らし、動脈硬化を予防して、

アンチエイジングや美肌効果など様々な美容効果が認められています。

 

また、酸化しにくいため、過酸化脂質の発生も抑えてガンを予防します。

 

そして、何よりも地中海地方で数千年にわたり地中海食に使われてきた

実績と、ハーバード大学の研究チームにより地中海食が寿命を延ばす

効果があることも立証されました。

 

ギー

ギー(ghee)はインドの伝統医学アーユルヴェーダで利用される

バターを溶かして、水分やタンパク質を取り除いたピュアオイルのことです。

 

マクロビではありませんが、アーユルヴェーダにおいてギーは最も優れたオイル

「最高の油」とされており、薬や宗教儀式などにも使われています。

 

【特徴】

アーユルヴェーダの古典医学書には、

「記憶力、知力、消化力、勢力、オージャス(活力)を高める効果がある」

「解毒、解熱、疲労回復、滋養強壮などの作用もある」

と記載されているそうです。

 

また、ギーはココナッツオイルのように中鎖脂肪酸が多く含まれており、

肝臓に直接運ばれて素早くエネルギーになります。

 

そのため、体に負担がかからず、脂肪燃焼をサポートし脂肪となりにくく、

ダイエット効果を高めてくれます。

 

【健康効果】

高い抗酸化作用のあるビタミンによりアンチエイジングの効果があります。

「ビタミンA」 肌や目を健康に保つ
「ビタミンE」 抗酸化作用
「共役リノール酸」 血中のサビつきを防止する

 

腸には免疫細胞の70%が存在しており、ギーに含まれる短鎖脂肪酸が、

悪玉菌の増殖を抑え、免疫機能を高め腸内環境を整えます。

 

アーユルヴェーダのネトラバスティという、ギーで目を洗うリフレッシュ法があり、

眼精疲労の回復、ドライアイの解消、目のアレルギー症状の緩和などの効果があります。

 

まとめ

スーパーなどに行くと、いろいろな種類の植物油が店頭に並んでいます。

 

調理には絶対に欠かせない「植物油」ですが、どれを選べば安全なのか、

リスク含めて確認する項目は多岐にわたりますので多くの知識が必要となります。

 

まだまだ、記載できていないことも多くあるのですが、現時点までの内容に

もれが無いように、最後に全体をまとめましたのでご確認ください。

 

植物油全体のまとめ

① 安価な植物油は、化学溶剤や遺伝子組み換え作物リスクを考えて利用しない。

② 「えごま油」「アマニ油」などのオメガ3系の植物油は積極的に利用する。

③ オメガ3系の摂取量を増やすために、無添加クルミに天日塩などで食べる。

④ 「サバ缶」「イワシ缶」なども「EPA」、「DHA」摂取のため週1回程度は食べる。

⑤ ごま油は伝統的製法で低温圧搾された未精製の純正ごま油を使用する。

⑥ オリーブオイルやごま油などのオレイン酸は酸化しにくいため、炒め物に最適

⑦ オリーブオイルも低温圧搾されたエクストラバージンオリーブオイルを摂取する。

⑧ 万能の油である「ギー」は、抗酸化ビタミンによるアンチエイジングの効果が高い。

 

最近巷では、「植物性脂肪」より「動物性脂肪」の方が健康に良い、という

専門家の意見も増えてきました。

 

安価な「植物油」では、高温での化学溶剤による抽出方法によって劣化や酸化が発生します。

 

更に原料が「遺伝子組み換え作物」である可能性もあり、植物油を見直すことで

原因不明の不調が治っている方が私含めて多くいらっしゃいます。

 

「植物油」に関する現状を良く理解して、正しい知識を身につけて、自分の身は、

自分で守るようにしましょう。

 

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